看護師や介護士が働く現場では、夜勤が必要になることが少なくありません。日勤では全く残業をしないという人も、夜勤になった途端、毎回のように残業をしてしまう場合があります。夜勤で残業をしないためには、日勤とは異なる考え方と仕事の仕方が必要になることを念頭に入れておきましょう。
夜勤で残業をしないためには、仕事を始める前に十分な準備を行うことが欠かせません。日勤に比べると人材が少ない状況で働かなければならないため、必要最小限の仕事を行うように計画を立てることが重要なのです。まずは十分に患者の情報に目を通して、それぞれの患者に対して何を行う必要があるかを明確にしてから仕事を始めましょう。それを怠ってしまうと余計な仕事を増やしてしまうことになりかねません。日勤と違い夜勤の時は来訪者はいないことから、基本的には自分の仕事に専念できるものの、ナースコールがあると速やかに仕事を中断して、患者のところへ向かわなければなりません。仕事を中断して他の仕事を行うと、それまでに何を行ったかを忘れてしまうこともよくあります。その状況に陥っても時間を無駄にしないためには、個々の患者に対する看護の仕事の量を減らすことが大切であり、そのための準備は欠かせません。患者についての情報を徹底しておくことによって、申し送りの時間を最小限にすることも一つの方法です。書面で記録する内容も口頭で伝える内容も、情報をまとめて、手際よく引き継ぎをし、速やかに仕事を終えられるように心がけましょう。